-ささやかな胡桃パン-

『海外文学』と日々のたわいもないノート

フランス文学

無頓着で怠惰な気怠い青春『ある青春』パトリック・モディアノ

フランス文学 パトリック・モディアノ Patrick Modiano 『ある青春』 (画:ささくるP) モディアノ中毒という言葉がフランスにはあるらしい。国民的な作家だということだろう。いや、2014年にはノーベル文学賞も受賞しているし、世界的作家でいいよね。まあ、…

シャルロッテ・サロモンによって彩られた僕の記憶すなわち人生『シャルロッテ』ダヴィド・フェンキノス

(画:ささやかな胡桃パンの人) 最近は文章よりも絵を描くのが楽しくて、毎日何かしら描いている。別に絵画とかに詳しいわけではないんだけど、好きな画家とかはいたりもする。クレーとかミロとか。エゴン・シーレとか萬鉄五郎とか。ただの感覚的好み。何でっ…

文学という真剣な遊び『地下鉄のザジ』レーモン・クノー

(画:ささやかな胡桃パンの人) 原文で読んでみたいね、やっぱり。クノーを読んだのは初めてだったんだけど、この『地下鉄のザジ』はハチャメチャ喜劇でめちゃくちゃ面白かった。ほんと単純に。でも読みどころはそこ(だけ)ではなくて、それをもっと楽しむため…

美しくて哀しくて愛くるしいおじさんのお話/『ひとさらい』ジュール・シュペルヴィエル

フランス文学 ジュール・シュペルヴィエル 『ひとさらい』 ひとさらい (光文社古典新訳文庫)作者:ジュール シュペルヴィエル発売日: 2013/11/08メディア: 文庫 見え見えな僕らの欲望 キモい僕らの欲望 シンパシーと擁護 ひとつ屋根の下、自分の隣の部屋には…

『夜間飛行』サン=テグジュペリ

フランス文学 サン=テグジュペリ Antoine de Saint-Exupery(仏) 『夜間飛行』(1931) 夜間飛行 (光文社古典新訳文庫)作者:アントワーヌ・ド サン=テグジュペリ発売日: 2010/07/08メディア: 文庫 「星の王子様」は読んだことがあるという人は多いかもしれない…