-ささやかな胡桃パン-

『海外文学』と日々のたわいもないノート

文学という真剣な遊び『地下鉄のザジ』レーモン・クノー

(画:ささやかな胡桃パンの人)

原文で読んでみたいね、やっぱり。クノーを読んだのは初めてだったんだけど、この『地下鉄のザジ』はハチャメチャ喜劇でめちゃくちゃ面白かった。ほんと単純に。でも読みどころはそこ(だけ)ではなくて、それをもっと楽しむためにも、これはやっぱり原文で読んでみたい(しつこい)。

『文体練習』(知ってるのがこれだっただけ)で有名なレーモン・クノー。言葉そのものにこだわり遊ぶクノーの文体は訳文で読んでも伝わってくる。つまり訳者の生田耕作氏の訳が素晴らしいということで、改めて「翻訳者」という人たちの存在に感謝し心から尊敬の念を抱きつつ、心底「クノーの文体」を楽しんだ。

とまあ今回は生田耕作訳で読んだんだけど、久保昭博訳のザジもあって、こちらはまた違った感じの訳で面白そうだし、較べてみるのもいいね。…でもやっぱり…(おっと)。フランス語、勉強しようかな(英語もろくに読めないくせに)。でも「勉強ケツ食らえ」とか言われそう、ザジに。

文学って遊びだね、真剣な。クノーコレクション、集めて読み尽くしたい。

生田耕作訳↓

地下鉄のザジ (中公文庫)

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久保昭博訳↓

映画も単純に面白そう。

地下鉄のザジ [DVD]

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  • 発売日: 2018/07/27
  • メディア: DVD