原文で読んでみたいね、やっぱり。クノーを読んだのは初めてだったんだけど、この『地下鉄のザジ』はハチャメチャ喜劇でめちゃくちゃ面白かった。ほんと単純に。でも読みどころはそこ(だけ)ではなくて、それをもっと楽しむためにも、これはやっぱり原文で読んでみたい(しつこい)。
『文体練習』(知ってるのがこれだっただけ)で有名なレーモン・クノー。言葉そのものにこだわり遊ぶクノーの文体は訳文で読んでも伝わってくる。つまり訳者の生田耕作氏の訳が素晴らしいということで、改めて「翻訳者」という人たちの存在に感謝し心から尊敬の念を抱きつつ、心底「クノーの文体」を楽しんだ。
とまあ今回は生田耕作訳で読んだんだけど、久保昭博訳のザジもあって、こちらはまた違った感じの訳で面白そうだし、較べてみるのもいいね。…でもやっぱり…(おっと)。フランス語、勉強しようかな(英語もろくに読めないくせに)。でも「勉強ケツ食らえ」とか言われそう、ザジに。
文学って遊びだね、真剣な。クノーコレクション、集めて読み尽くしたい。
生田耕作訳↓
- 作者:レーモン・クノー
- 発売日: 1974/10/10
- メディア: 文庫
久保昭博訳↓
- 作者:レーモン クノー
- 発売日: 2011/10/01
- メディア: 単行本
映画も単純に面白そう。